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私の精神的な支えとなってくれていた書道。
習い始めてから1年が経とうとしている頃から、職場での人間関係が拗れてきました。
めちゃくちゃ仕事をする私とは違って、後輩の仕事ぶりや自分勝手さにどんどんと嫌気が差してくることが増えました。
それでも育休をとらせてもらって、時短勤務にしてもらっていることから、あまり指摘して険悪になっても困るし。。
と、我慢をすることも多々ありました。
でも、流石に患者様から指摘されたことや、上司からの注意は見過ごすことができず、何度も注意をしてきました。(遅刻や居眠りなど)
そこで素直に謝るような素直さを見せてくれていたら、もっと結果は違ったのかもしれません。
だけれども、悪いのは自分ですか?と言わんばかりの態度や、
あまりの自分勝手さにうんざりするようになっていってしまったのです…。
今思えば、自分1人でそんなに頑張らなくてもよかったのかもしれないな。と思います。
迷惑をかけないように人一倍頑張ってきたけれど、それって私が勝手に頑張っただけなんですよね。。
もっと周りの人に頼って、力を抜いて仕事ができていたら…。
そしたら真面目に仕事をしない(ように見えていた)後輩にも、そんなにイライラすることも無かったのかもしれないな。と最近はそう思えるようになりました。
でもその当時は、その後輩に対して優しくなれなかった…。
どうしても、嫌なところが目についてしまって、我慢ができなかった。
私のその子に対する態度が変わっていってしまって、
それまでは雑談もするような良好な関係を保っていたのですが、
自分勝手さにどんどんと嫌気が差すようになってきた頃から、
私の方からは、私的な話や、仕事での必要最低限のこと以外は話さなくなっていったのです。(もちろん、挨拶や仕事の伝達はします)
そんな変化を感じ取った後輩も、私に対する態度を変えてきました。
どんどんと関係が悪化する2人に、周囲も気付き始めます。
そんな時に最大の事件が起こりました。
ちょうど、コロナが流行し始めた頃。
その時は致死率も高くって、医療関係の仕事をしている人もかなり神経質になっていました。
緊急事態宣言が出て、
私の勤めている病院も、緊急ではない手術件数を減らして、多くの職員を自宅待機をするように決まりました。
その決定は委員会で伝えられたのですが、当時、その委員会を担当していた後輩は私にその事実を伝えなかった。
各部署で、出勤者の人数調整をするようにと指示があったにも関わらず、その事実を伝えずに休みの調整をしなかったのです。
他の同僚から病院の方針を聞いた私はびっくり…!
急いで休みの調整して、後輩と話をしました。
そしたら、「休む必要はないです。」
だから伝えませんでした。と…。
え???????
病院からの指示が出ていて、他の部署はその指示に従って勤務の調整をしているのに、何で自宅待機する必要がないと思うわけ??
え??
何で委員会での決定事項を私には報告しないわけ??
え???
もう怒りが抑えられませんでした。
よくよく話を聞いてみると、
休むことでお給料が下がるのは困るから、休む必要はないと勝手に判断したこと。
だから伝えなかったと。
私が調整した休みの日程表を見て、こんな風に持ってこられると強制的に休まないといけないと言われているようで嫌だと。
そんな感じの主張をしてきました。
え?
でも病院側からは、勤務調整をしてできるだけ自宅待機するようにとのお達しが出ているし、
他の全ての部署はそれに従って調整しているのにも関わらず、なぜ自分だけはしなくていいと思うのか。
そもそも、何故その報告をしなかったのか?
お給料が下がるから嫌だという気持ちは分からなくもない。
でも、それと報告しないことは別問題です。
その少し前にちょうど肺炎で数日休んでいた私は、病院側の決定事項に安堵しましたが、
命に関わる問題なのに、その子にとってはお給料の問題の方が大きかったのでしょう。
私は緊急事態宣言が出ている少し前に、肺炎にかかりました。
中庸舌区症候群というものなのですが、慢性的な肺炎らしい。
時々、咳がひどい時や、以前にも肺炎を起こしたことがあったけれど、その時は本当にコロナかと思うくらいの肺炎を起こしたのです。
コロナではなかったのですが、コロナ禍で見てくれる病院が中々ない時になったものだから、大変でした…!
本当に、咳が酷くって、発熱外来にかかって、コロナではないかとドキドキ冷や冷やしていました。
幸い、その時はコロナではなかったので、良かったのですが、
私は「もし自分がコロナだったら…」
「うつしてしまうかもしれない…。」と仕事も休みをもらったりしていました。
そんなこともあったので、コロナに敏感になっていた私は、職員はできるだけ自宅待機をするという病院側の決定に、ありがたいと思っていました。
でも、後輩は違ったようです。
命に関わる問題の時に自分勝手な判断をしたのです。
結局、その後輩は副院長に直談判をして、特別に自宅待機をなしにしてもらっていました。
この一連の騒動があってから、私の後輩に対する信用はゼロになりました。
それからも、やっぱり自分勝手な自己主張をすることが多々ある後輩と一緒に仕事をしていくのは、精神的にも苦痛で。
そんな後輩ですが、内情をよく知らない他のスタッフとの関係は良好?で、私1人がずっとカリカリしている状態なので、
周囲との関係は私の方が孤立している気がします。
どちらかというと私の方がコミュニケーションが下手で、
仕事はきっちりこなす方なのだけれど、それ以上の関係を職場では望んでこなかった結果、職場では特別気の許せる人というのもいません。
それに引き換え後輩は、自分勝手なところがたくさんあるけれど、あまり仕事上関係のない部署の人は内情を知らないので、人間関係は良好な状態とも取れます。
時折、私に対する悪口も聞こえてくるので、
そんな後輩と一緒に仕事をしていくことに疲れました…。
そして仕事を辞めたいと思うようになりました…。
自分勝手な後輩に嫌気がさしたのです。
人間関係を良好に保つのって難しい。。
そんな中でも、私の精神的な支えとなってくれているのが書道です。
書道をしている時だけは、嫌なことを全部忘れられます。
ただ、墨の香を嗅ぎながら筆を紙に滑らせることに集中する。。
それだけで、私のドロドロとしたこの気持ちが一瞬にしてなくなるのです。
書道の先生になりたい。
今の仕事を辞めて、もう女性ばかりの煩わしい人間関係から解放されたい、後輩から解放されたい。。
そんな気持ちがどんどんと膨れていって、ついに主人に「仕事を辞めたいのだけれど…」と相談しました。
でも主人の反応は冷たいものでした。